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患者の気持ち

アレルギー科を受診される方へ

そもそもアレルギー(allergy)とは、ギリシャ語のallos(変じた)と、ergo(作用・能力)とに由来したもので、日本語では「変じられた能力」あるいは「変作動」という意味になり、1906年に書かれた論文の中で、アレルギーという言葉が初めて用いられています。

そして近年、アレルギーは非常に注目を浴びている分野であり、アレルギー疾患人口も急激に増加し、国内では全人口の2~3割の方が、何らかのアレルギー疾患に悩んでいると言われています。
人間には、体に細菌やウイルスなどの異物が入ってきた時に、炎症を起こしてそれを排除しようとする「免疫」というものがあり、アレルギーは、本来体に有益である免疫反応が強烈に起きるために不利益な症状として出現する状態をいいます。花粉症や食物アレルギーなどは、花粉や食物を異物と認識して、排除しようとしているのです。


尚、皮膚科領域のアレルギー疾患としては、以下のようなものが挙げられます。

アレルギー科診療のポイント

上手な薬の使い方

薬の副作用については、今ではインターネットで簡単に検索できますし、薬に関する本も、誰でも入手できるようになりました。
そこで、副作用について詳しく調べてみると、とても恐ろしくて、薬を飲まないほうがましのような気分になってきます。しかし、極論を言えば、副作用のない薬は存在しません。
副作用を出さないように、それを熟知し、薬の量や組み合わせを考えたり、前もって予防薬を併せて出したりするのが、医師の技と言えるのではないでしょうか。

当院では、薬の効果、副作用について十分な説明を行い、また、患者様の疑問にお答えし、不安無く、確実な治療効果が得られるように心がけています。

ご希望の患者様は、ぜひ当院のアレルギー科を受診してみて下さい。

患者様が主役の治療

アレルギー科の診療では、時に「どの薬を使うか」よりも「どのように使うか」の方が大切になることがあります。
アトピーが良くならずに困っている患者様の話を詳しくお聞きすると、せっかく正しい薬が処方されているのに、使い方の説明が不十分なせいで、薬の効果が出ていないことがよくあるのです。飲み薬と違い、外用、吸入治療は、患者様がご自身で薬を使いこなせるかどうかが重要なポイントとなります。

当院では、患者様やご家族の方が、上手にお薬を使えるよう、お一人お一人に合った指導を行っています。